明星山
2003.11.1~11.4

 久しぶりのアルパイン。どこにしようかと迷ったあげく、明星山へ。明星山は標高も低く11月でも半袖で登ることができる。(しかも昼間は暑い)壁は南面で、一日中太陽の光を受けることができるが、夕方になり太陽が岩の陰にはいるとあっという間に暗くなる。3時くらいには暗くなり始めた印象。
 アプローチは、きれいなトイレ付きの無料キャンプ場(含む駐車場)から道にでて、舗装された道路を左(下り)にすすむ。小滝川の徒渉点へは展望台のあたりに踏み後がある。また、徒渉点への踏み跡の道路をはさんだ反対側に駐車場があり、ここまで車で来るという作戦をとっている人も多いようだ。
 徒渉は11月なら、うまく飛び石づたいにいけるようだ。自分たちも含めて失敗したり、ぬれたりしているパーティーは見なかった。
 下降路。日本の岩場に書いてある、左岩稜大岩付近からの下降路はとても悪い。悪く感じたのは、ヘッドランプでの下降であったせいもあるが、ふつうのパーティーだと2時間(テントまで)は見ておいた方がよいと思う。また、その体力を温存して登攀をしなければならない。日本の岩場にある、大岩からの3級程度の岩場は、きっちり3級はあるようなので、初級者を含むパーティーは大岩から1ピッチあることを計算に入れておく必要がある。
 落石 上部バンド付近からの落石は、前にパーティーがいる場合100パーセント起きる。おそらく、ロープを引きずることで落石を起こしてしまうようだが、フリースピリッツ取り付き付近は落石の通り道となっているので注意が必要。ただし、朝の行動開始は(アルパインルートにしては)全体的に遅く、6時にキャンプ場を出れば1番最初に取り付けると思われる。
 プロテクション プロテクションは概して悪かったり、ランナウトしたりと、やはり本ちゃん的な物を感じる。が、その一方で、フレンズ・カムが効くことも多く、プロテクションをとりながら登る練習にもなりうる。いずれにせよ、フレンズ類はあった方がいい。

初日

 運転を代わりながら、やってきた明星。キャンプ場へのとうちゃくが4時となり、仮眠をして7時に行動開始。アプローチも少しまちがい、なんと会話の前に立つ。ほかにパーティーもおらず、ルートを探す・・・確信を持って「フリースピリッツ」を登り始めるが、1ピッチ途中からボルトラダーが出てくる。フリークライマーとしてさんざん悩んだあげく、ヌンチャクと、スリングでA0,A1。なんだこのルートは!!!どうやらばりばりの人工ルート「正面壁」だった。ボルトラダーのあたりでまちがいに気づいたんだけど、降りるに降りれずやっちゃいました。そして、心配なのはフォロー。正面壁の1ピッチ目はアブミトラバースで、フォローも大変。ようやくフォローもビレイ点まで来て、懸垂下降。降りたらもう10時だった。
 気を取り直して、隣の「直上ルート」に転進する。ここはフリー主体のルートだ。核心のハングをワンテン入りながらもフリーで越えて調子よく進むが・・・「左フェース」ルートと交わるあたりで今度はルートファインディングができず、左上してしまい、清水RCCルートを経て、左岩稜まで行ってしまった。左岩稜との合流付近では、ビレイ支点がなく灌木、カム、ナッツでのナチュプロ支点を作る羽目になった。ありったけのカムをセットし(5個くらいかな?)効いていると、自分に言い聞かせる。もちろんロープは50メートル伸びきり、フォローに声も届かない。ひたすらに、「落ちるな」と祈り、長い時が過ぎる。何とかフォローも無事に到着。よかったー。そのあとも、ランナウトが続き、下降路へ。帰幕は22時。あ〜〜つーかーれーたー。

2日目
 
前日のつかれもあり、のんびりと朝を過ごす。11時に行動開始し、今度こそフリースピリッツに取り付く。
1ピッチ目 草付きを左上する。落石の危険を避けるため、正規ルートより左から取り付き、ショートカットする。残置支点はほとんどなく、灌木にスリングをかけてランニングをとる。
2ピッチ目 1ピッチ目終了点から5〜10メートルほど直上し、左側にトラバース。短い。
3ピッチ目 レイバックで豪快に登る。以外にルートは左のラインにある。残値は少ない。ランナウトしても大丈夫だが、カムがあれば安心。
4ピッチ目 右へトラバース。残置支点は少ない。フォローも考えて灌木やカムでランニングをとる方がよい。終了点はハングに頭を押さえられたボルトビレイ点。(ラッペルリングがある)
5ピッチ目 ハングに頭を押さえられてのトラバース。まずは左にトラバース。落ち着いていけばホールドはガバだし、快適。直上するあたりはかぶっていてなかなかいい。ぐらぐらのハーケンが固め取りされている。僕は灌木にさらにスリングで支点を取り一気に登る。一息ついたら今度は右へのトラバース。ここは、ハンドトラバース気味に行けば気持ちいい。残置支点をすぎて終了点まで距離があるので要注意。
6ピッチ かぶったカンテを登り右上。残置少なくルーファイが難しい。思ったより、トラバースピッチのようだ。
7ピッチ 草付き。3級程度だが浮き石が多くしっかりとランニングをとりたい。
 そろそろ暗くなってきたので、7ピッチ終了点付近でビバーク。初めての壁でのビバークは、初めてらしからぬ窮屈なれっじで過ごすことになった。最高の月と、最高の星で最高の夜だった。寒さは思ったよりも気にならなかったが、ハーネスのレッグループが太股に食い込み、しびれてしまってあまり眠れなかった。

3日目

明るくなった7時に登攀開始。
8ピッチ目はハングの切れ目の赤い凹角をのぼり、上部バンドへ。
が・・・ここで雨が降り始める。やむのをまつが9時になってもやまず、懸垂で降りる。懸垂3ピッチで取り付き付近まで降りる。これで明星はおしまい。くそー、宿題がいっぱい残った。フリースピリッツ、クイーンズウェイ、マニュフェスト、3本ねらってたのに、結局1本も登れなかった。残念。
 昼からは、久しぶりに長野のアートウォールで遊ぶ。

 

じんとビレイ点にて

今回つかったギア

梅干しトラバース

寝床。星空は最高。

 

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